
プリンス×プリンセス
第35章 噴水の前での約束
翌日―
フェールロコノの執務室では…
ディオチェスターとジュークと共に、ティータイムを楽しむティアナの姿があった。
「ジューク、あなたの淹れる紅茶はとても美味しいわ」
「ティアナ様がお作りになられた焼き菓子が引き立てて下さったお陰です」
お互いを褒め合う二人に、ディオチェスターは小さく笑った。
「一人いないと、時間が穏やかに過ぎていくな」
ティアナは小首を傾げると
「…テリオスの事ですか?」
「そう言えば…誕生日会はどうなったのでしょうね」
ジュークが水を向けると、ティアナはにこりと微笑んだ。
詳細は昨夜、本人から聞いている。
「無事、シエンタ王女に会ったそうよ?」
「何と言っていた?」
ディオチェスターが紅茶を口に運びながら聞く。
「思っていたよりいい子だった、って」
「そうか」
短く答えて、ティーソーサーへカップを下ろす。
足を組み換えた主人を横目に、ジュークはティアナに話しかけた。
フェールロコノの執務室では…
ディオチェスターとジュークと共に、ティータイムを楽しむティアナの姿があった。
「ジューク、あなたの淹れる紅茶はとても美味しいわ」
「ティアナ様がお作りになられた焼き菓子が引き立てて下さったお陰です」
お互いを褒め合う二人に、ディオチェスターは小さく笑った。
「一人いないと、時間が穏やかに過ぎていくな」
ティアナは小首を傾げると
「…テリオスの事ですか?」
「そう言えば…誕生日会はどうなったのでしょうね」
ジュークが水を向けると、ティアナはにこりと微笑んだ。
詳細は昨夜、本人から聞いている。
「無事、シエンタ王女に会ったそうよ?」
「何と言っていた?」
ディオチェスターが紅茶を口に運びながら聞く。
「思っていたよりいい子だった、って」
「そうか」
短く答えて、ティーソーサーへカップを下ろす。
足を組み換えた主人を横目に、ジュークはティアナに話しかけた。
