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プリンス×プリンセス

第36章 企み

「あ…んっ…ふぅぅん…」

胸元を探られ、尖端を舌先で転がされて…

抵抗するでもなく、行為を受け入れるシエンタに、アリオンは意地悪に告げた。

「簡単だと言ったのは貴女ですよ?」

「だって…あんっ!!」

胸の尖端を摘ままれて、たまらず声をあげた。

「どうしました?」

「あっ、あんっ!!」

ぐにぐにと弄くられ、シエンタの息が上がっていく。

「いい案は浮かびましたか?」

小麦色の肌が、いささかピンク色を帯びて、艶やかな色気を醸し始める。

薄く開いた唇に口付けすると、そのまま舌を割り込ませて口内を蹂躙していった。

「あ…ふぅ…ぅん……アリオン、もっと…」

シエンタは、息も絶え絶えにおねだりをする。

そんなシエンタに、アリオンは目を細めると

「貴女の望みのままに」

そして、シエンタの太ももの間に手を差し入れた…


運転席で車を走らせている男が、イヤホンをつけ直した。

聞こえてくるのは、盗聴器が拾った後部座席での情事の音。

「お盛んなことで」

ぼそりと呟いたその声を聞くものは誰もいなかった…

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