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プリンス×プリンセス

第36章 企み

「ディオ、再来週の予定なのだけれど」

ティアナがカレンダーを見ながら問いかけた。

「この日…何か先約が入っているかしら?」

ティアナが指し示した日付を見て

「その日なら特に用はなかったはずだが…?」

ディオチェスターがジュークに視線を向ければ、ジュークは小さくうなずいた。

「はい、大丈夫です」

その言葉を聞いて、ティアナは胸の前で手を合わせた。

「よかった!!実は、さっきテリオスから電話があったの」

「そうか」

いつも通りのディオチェスターの返しに、ティアナはにこりと笑うと

「その日にこちらへ来てくれるみたい」

「…そうか」

ディオチェスターは短く答えると、足を組んで頬杖をついた。

「こちらへ…お戻り、という訳では?」

ジュークの問いに、ティアナは首を振ると

「そうではないわ。シエンタ王女と一緒みたいだし」

「シエンタ王女と?」

ジュークは聞き返すと、ちらりとディオチェスターを見た。


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