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プリンス×プリンセス

第37章 疚しさの裏で

窓辺の光で輝くプラチナ・ブロンドの髪。

驚いて目を見張った俺を、スカイブルーの瞳を細めて嗤う…ディオが、いた。

「相変わらず間抜け面だな」

あきれたような口調に、思わず言い返してしまった。

「久々に会って、まずそれかよ!?」

労いとか、近況を聞くとか…何か他に無いのかよ!?

するとディオは短く笑ってから言った。

「久々に会ったのならば、挨拶くらいまともに出来ないのか?」

「それを言うなら、お前もだろ!?」

眉を寄せてディオを睨み付ける。

すると、

「テリオス様…」

シエンタが恐る恐るといった様子で俺を見つめていた。

ヤバい。

シエンタの前では、余裕をもった大人の男を意識していたのに。

ディオと言い争いなんて、子供じみた行動をしてしまった!!

「あぁ…ごめん」

シエンタへ笑いかけて、一つ咳払いをする。

落ち着け。

ディオが無愛想なのはいつものことじゃないか。

シエンタが、不安げに弱々しい笑みを浮かべている。

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