
プリンス×プリンセス
第39章 気持ちが悪い
その時、真っ青な顔色でシエンタを見つめていた姉上の体がぐらりと揺らいだ。
「姉上!?」
とっさに横にいたディオが抱き止める。
「おい、どうした?」
ディオの呼び掛けに、姉上はゆるゆると首を振った。
「大丈夫、よ」
か細く答えるけど、顔色は青ざめたままで…
「ちょっと気分が…」
そう言った直後、口元を押さえて吐き気を堪えた。
「ジューク、ティアナを医務室へ」
姉上を抱き止めたまま指示するディオに、ジュークが一瞬戸惑いの色を浮かべた。
「は…ですが」
アリオンをどうするか思案しているんだろうな。
手を離して、万が一またディオに襲いかかったりしたら…なんて。
「俺が連れていこうか?」
ジュークがいなくなると困るだろ?
そう考えて言ったのに
「お前はいい」
すげなく断られた。
何だよ!!おい!!
思わずムッとしてディオがを睨むと、ディオはアリオンを見ていた。
「お前の姫がもうここまで暴露したんだ」
「姉上!?」
とっさに横にいたディオが抱き止める。
「おい、どうした?」
ディオの呼び掛けに、姉上はゆるゆると首を振った。
「大丈夫、よ」
か細く答えるけど、顔色は青ざめたままで…
「ちょっと気分が…」
そう言った直後、口元を押さえて吐き気を堪えた。
「ジューク、ティアナを医務室へ」
姉上を抱き止めたまま指示するディオに、ジュークが一瞬戸惑いの色を浮かべた。
「は…ですが」
アリオンをどうするか思案しているんだろうな。
手を離して、万が一またディオに襲いかかったりしたら…なんて。
「俺が連れていこうか?」
ジュークがいなくなると困るだろ?
そう考えて言ったのに
「お前はいい」
すげなく断られた。
何だよ!!おい!!
思わずムッとしてディオがを睨むと、ディオはアリオンを見ていた。
「お前の姫がもうここまで暴露したんだ」
