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プリンス×プリンセス

第39章 気持ちが悪い

まるでシエンタがそうだったかのように、泣くのを堪えるかの顔を向けた。

それを聞き、ディオは暫く考えていて…

「あいつももう大人だ。直に好きな人が現れる」

シエンタが目を丸くして、何かを言いかけるように口を開く。

でも

「お前のようにな」

「…っ」

ディオの一言で、シエンタは悔しそうに顔を曇らせた。

どういう事だ?

意味が分からないでいる俺を置き去りにして、話は進んでいく。

「大人しく帰るのなら、何かしらの援護をする」

相変わらずの上から目線で話すディオが、唐突に俺を親指で指差して

「但し、テリオスとの付き合いは破談にしてもらうが」

え?俺!?

突然自分の話になって、驚いてディオを見た。

って言うか、何でお前が決めるんだよ!!

抗議しようとした俺に

「でしょうね」

シエンタの、妙にしおらしい声が聞こえた。

はい!?

驚いてシエンタを見れば、シエンタは床に落ちた雑誌を拾い上げていて…

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