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そして、部屋には俺とディオだけが残されて…

久し振りに二人きりな状況に、どうにも居心地の悪さを感じてしまう。

「あのさ…」

「残念だったな」

「何が!?」

ディオが何の話をしてるか分からなくて、目を丸くして問うと、ディオは薄く笑い

「お前は小麦色の肌が好きなのだろう？」

は？

俺はポカンとしてディオを見つめるだけで…

それを肯定と受け取ったのか、ディオは目を細くして続けた。

「謝肉祭の時もそうだった」

「あ…あれは！可愛いなって思っただけで…」

それに。

好みのタイプの話はその時にも否定しただろ!?

「別にそれが好きって訳じゃ…」

何だか言い訳みたいで言葉が尻窄みになっていた。

そんな俺を目を細くしたまま見ると

「そうか？ひどく執着してるようだったが」

そう言ってから、喉の奥でククッと笑った。

「それにしてはずいぶんと嫌われたものだな」

は!?

嫌われるというフレーズから、シエンタの去り際の言葉を思い出した。