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プリンス×プリンセス

第40章 俺の意思

おとがいを支える親指に力を入れられて、さらに上を向かされて…

首が痛い!!

背中と肩もズキッと痛みが走る。

この…っ馬鹿力がっ!!

心のなかで悪態をつきながら、早いところ解放してほしくて返事をした。

「分かった。フェールロコノに厄介になるよ」

だから離せ。

そう言いたかったのに

「違う」

ディオが低く呟くと、唇を塞いできた。

「んっ…!」

突然の口づけに、抵抗も何も出来ない。

唇が離れた…けど、

「俺のそばにいろ」

すぐにでも触れそうな距離で囁かれ、熱い吐息が唇にかかる。

「だけど…んぅっ!」

唇を押し付けられ、口内を舌先で探られて…

「ん…ふ、ぅん…」

舌を絡ませてきて、粘膜の擦れる刺激に鼻から甘い声が漏れる。

ぞくぞくして、力が抜けそうな感じだ。

相変わらず、キス上手いな…。

この刺激に…とろけそうになる。

唇が離れても、ディオは視線を合わせたままで。

いや。

さっきよりも熱い…熱を帯びた瞳で見つめられて…

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