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プリンス×プリンセス

第40章 俺の意思

こんな目で見つめられたら…

「分かった…お前の、そばに…いる…」

上がってしまった息を整えながら切れ切れに答えると、ディオは満足そうに目を細くした。

「それでいい」

背中に回った手で抱き寄せられ、ディオの首元へ頭を埋めるような体勢になる。

…っ!くそ…っ!!

ディオに抱きしめられて、それが嫌じゃない自分に嫌気がさす。

イヤミで、意地が悪くて、強引で、傲慢で…

嫌な所なんかいくらでもすぐに挙げられるのに!!

それでも、俺は…

「お前に…会いたかった…の、かも…」

言葉にすると何とも気恥ずかしくて。

言葉尻をゴニョゴニョと誤魔化してしまう。

すると、体がふわりと持ち上げられ、テーブルの角に座らされた。

「ふぇっ!?」

目を丸くしてディオを見上げれば

「俺もそうだ」

そう告げるディオの目が、愉しそうに細められた。

前に見たものと同じだ。

ディオに初めて組み伏されて、体をまさぐられた時と…

その目に、体がぞくりと震える。

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