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プリンス×プリンセス

第41章 裏工作

それから、戻ってきたシルフィが紅茶を淹れてくれた。

姉上に合わせて、ノンカフェインの紅茶。

3人で他愛もない話をして、そして…

姉上の部屋を出て、一つため息をついた。

姉上…元気なんだけど、いつもと何か違うんだよな…。

でも、俺もいつもと違うのかも。

姉上の事は心配だ。

子供が出来たのは喜ばしい事だ。

それに間違いはないのに…

首を振って、考えを断ち切ろうとしていると

「テリオス様、お久し振りです」

何処かで聞いたことのある声だ。

声の方向を向けば、長身の男が二人いた。

ジュークと、ルークスだ。

「おぉ、久し振りだな。変わりはないのか?」

「はい、ありがとうございます」

そう言って、ルークスは頭を下げた。

ルークスはジュークの部下だ。

部下のなかでも役職が高いんだろうな。

結婚式の時や婚約会見の警備なんかでも、ジュークからの直接指示を受けていたように思う。

それだけデキる奴なのか、ジュークと仲がいいのか…

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