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プリンス×プリンセス

第41章 裏工作

確かに運転手にしては体格のいい奴だなとか思ったけどさ!

あの運転手は、銀髪に黒い瞳だったはずだ。

目の前にいるルークスは、黒髪に深い青の瞳で…

「目の色も、髪の色も違うじゃねぇか!?」

ついでに言えば、肌の色も。

あいつはもう少し浅黒い色の肌だったはずだ。

驚きの声を上げた俺に、ルークスはクスリと笑う。

その横で、ジュークがあきれたような声で告げた。

「潜入調査ですから。変装くらい当然です」

は?

お前、今、サラッとすごいこと言ったぞ!?

潜入調査って…何だよ!!

聞こうとしたのに、ルークスが言った言葉の方がインパクトが凄かった。

「あのあと、シエンタ様は車の中で泣いていましたよ?」

「泣いて…?」

あのシエンタが?

「怒って出ていったのに…」

「本心ではなかったのかもしれませんね」

ルークスの言葉に、気持ちが揺らいでしまう。

だったら、何で…

考えに浸りそうになった時、ジュークの咳払いで我に返った。


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