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プリンス×プリンセス

第42章 笑ってんじゃねぇ!!

「では何を気にしている?」

気にしているのは…姉上の事じゃない。

「ジュークに、くぎを刺された」

「ジュークに?」

「あいつ…何か感付いてる」

多分、俺とディオの事。

じゃなかったら、あんな言い方をしないだろ!?

ディオを窺えば、腕組みをして呟いた。

「そうか」

…それだけかよ!?

「やけに冷静だな」

手についた泥を払って立ち上がった。

「立場が悪くなるとか思わないのか?」

「シエンタの様にか?」

楽しそうに話すディオに、カッとなった。

こいつは…俺の心配とか、軽く考えすぎだろ!?

「お前の仕業なんだってな」

苛立ちを抑えずに聞けば、ディオが吊り眉を更に上げた。

「ジュークから聞いたのか?」

「何だってそんな事を…」

「普通に話すよりも、早期に解決しただろう?」

「あんな方法がか?」

あんな…国内だけじゃなく、海外でも販売している雑誌に売り込むなんて方法が!?

世界中の好奇の目に晒されるだけだろ!!

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