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プリンス×プリンセス

第48章 親類付き合い

言いたくないのか?

それとも、言う必要がない…?

にしても、こいつのこういう態度、好きじゃねぇ!

言いたいことがあるなら、最後まで話せっての!

しばらく様子を見ていたが、自分から口を開く雰囲気が感じられない。

諦めて、矛先を変えてみた。

「ジューク。俺は誰に気を付ければいい?」

「単刀直入ですね」

「まどろっこしいのは好きじゃないんだ」

ジュークはディオを窺い、問題なさそうだと判断したのか

「特定の誰かを、という訳ではありません」

そして、かすかに口元を歪めた。

「今回のご招待は、ただディオチェスター様にお会いしたい…というだけではない様ですので」

「じゃあ…何だって言うんだよ」

「ティアナ様です」

姉上?

ジュークの言いたい事が検討つかなくて首をひねっていると

「より正確に言うなら、妊娠後期に入られたから…でしょう」

その言い方に、眉をひそめる。

何かそれって…

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