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顔繋ぎって…

ディオの言い方に、肩を竦める。

それだけのために行くのか？

普通なら、よっぽど親しい相手じゃなきゃ、そこまでしないんじゃないのか？

なのに、気を付けろって…

親しくない相手だ、って事だろ？

ため息を１つついて、横目でディオを眺める。

最近はそれほどでもなくなってきたと思っていたのにな。

やっぱりこいつの考えてる事が分からない。

もう一度ため息をついて、腕組みをして返事をした。

「分かった。了解」

特定の誰かに対して気を付けろってのじゃないなら。

その場にいる全員に気を付けろって事だろ？

分かったよ。やってやろうじゃないか！

すると、ディオとジュークは視線を合わせて…

ディオが、クッ…と喉の奥で笑った。

「容易い返事をする」

「うるさい。ここまで来て、出来ないもないだろ!?」

「まぁ…そうですね」

ジュークは俺を見て口角を上げると、小さく呟いた。

「だからこそ、あなたを連れ出した訳ですし」