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プリンス×プリンセス

第49章 騙しあい

は!?

「パーティの最中でも、機会は狙うでしょうから」

何だよ、それ…

「何が混ぜられてる可能性が…?」

予想を越えた状況に、冷静に判断出来ないでいると

「毒」

ジュークの一言に、殴られたような衝撃を受けた。

え?

じゃあ、このテーブルの上のものも…?

すると、ディオがニヤリと笑った。

「おい、それくらいにしておけ」

「失礼しました」

くすりと笑みを溢して、ディオに頭を下げる。

…何だ。冗談かよ!?

本気にしてしまったのが照れくさくて顔をしかめる。

ジュークはテーブルの上のクッキーを1枚つまみ上げると

「毒…とまでは言いませんが、下剤くらいは入っていそうですね」

下剤って…

俺達は『招待された』んだろ?

なのに、まるっきり邪魔者扱いじゃないか!!

心の中で不満をぶちまけていると、ジュークは紙ナプキンをテーブルに広げ始めた。

何してるんだ?

すると、紙ナプキンでクッキーや包み紙を剥いたチョコレートを包んでいた。

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