
プリンス×プリンセス
第51章 微笑み
考えすぎ…だよな?
疑われるような事は何もないはずだ。
だったら…何でこんなに不安になるんだろう?
次に何を言われるか内心ビクビクしてレジアスの様子を窺っていると
「レジアス様。どちらにいらっしゃいますか?」
下の階からレジアスを呼ぶ、年配の男の人の声が聞こえてきた。
「爺やの声だわ」
レジアスは手すりから身を乗り出して、階下に声をかけた。
「ごめんなさい。すぐに行くから」
そして、俺に視線を戻すと
「もっとゆっくりお目にかかりたかったのだけれど…ごめんなさいね」
この流れは…これでお別れって感じかな?
「いえ、こちらこそご挨拶が遅れまして申し訳ありません」
「それでは、またいずれ、ね」
レジアスはにこっと笑うと、手すりに凭れていた体を起こし、階段を降りようと足を踏み出し…
「きゃっ!?」
急にバランスを崩し、階段の前でたたらを踏んだ!
「危ない!」
とっさに手を伸ばして、レジアスを支えようとした。
疑われるような事は何もないはずだ。
だったら…何でこんなに不安になるんだろう?
次に何を言われるか内心ビクビクしてレジアスの様子を窺っていると
「レジアス様。どちらにいらっしゃいますか?」
下の階からレジアスを呼ぶ、年配の男の人の声が聞こえてきた。
「爺やの声だわ」
レジアスは手すりから身を乗り出して、階下に声をかけた。
「ごめんなさい。すぐに行くから」
そして、俺に視線を戻すと
「もっとゆっくりお目にかかりたかったのだけれど…ごめんなさいね」
この流れは…これでお別れって感じかな?
「いえ、こちらこそご挨拶が遅れまして申し訳ありません」
「それでは、またいずれ、ね」
レジアスはにこっと笑うと、手すりに凭れていた体を起こし、階段を降りようと足を踏み出し…
「きゃっ!?」
急にバランスを崩し、階段の前でたたらを踏んだ!
「危ない!」
とっさに手を伸ばして、レジアスを支えようとした。
