
プリンス×プリンセス
第56章 二人の子供
「あ…ありがとう、ございます…」
戸惑いを隠せないまま、ディオチェスター様を見つめている。
そんなティアナ様を、笑いながら見つめ返すと
「お前は最高の女だ。…愛している」
手を取った方とは逆の手を伸ばし、ティアナ様の頬に当てた。
な…っ!
その行動を驚いて見てしまう。
「素敵…」
俺の横から、シルフィの呟きが聞こえた。
確かに、目の前で繰り広げられている夫婦の会話は、愛に溢れているようにしか見えない。
けれど…
外遊先の空港での、ディオチェスター様の様子を見ていた俺としては…
信じられない。
眉を寄せる俺の視線に気付かないまま、ディオチェスター様は指先でなぞるようにティアナ様の頬を撫でて…
ティアナ様はどうしたらいいのか困惑した素振りでこちらに視線を寄越す。
一瞬、目があった。
けれど、すぐに目を反らされる。
「あ…あの、ディオ…?」
「ディオチェスター様」
俺の声に、ティアナ様の肩がビクッと震えた。
戸惑いを隠せないまま、ディオチェスター様を見つめている。
そんなティアナ様を、笑いながら見つめ返すと
「お前は最高の女だ。…愛している」
手を取った方とは逆の手を伸ばし、ティアナ様の頬に当てた。
な…っ!
その行動を驚いて見てしまう。
「素敵…」
俺の横から、シルフィの呟きが聞こえた。
確かに、目の前で繰り広げられている夫婦の会話は、愛に溢れているようにしか見えない。
けれど…
外遊先の空港での、ディオチェスター様の様子を見ていた俺としては…
信じられない。
眉を寄せる俺の視線に気付かないまま、ディオチェスター様は指先でなぞるようにティアナ様の頬を撫でて…
ティアナ様はどうしたらいいのか困惑した素振りでこちらに視線を寄越す。
一瞬、目があった。
けれど、すぐに目を反らされる。
「あ…あの、ディオ…?」
「ディオチェスター様」
俺の声に、ティアナ様の肩がビクッと震えた。
