
プリンス×プリンセス
第56章 二人の子供
もう一人の女の子は…
柔らかそうなふわふわの栗色の髪の色。
ティアナ様の髪の色とも少し違う。
フェールロコノの王族は皆金髪だから、ティアナ様の家系に似たのかもしれない。
…と。
女の子が急に顔を歪めたと思ったら
「ふぇ…ふぇぇえーん」
か細い声で泣き出した!!
「おい、泣いたぞ。起きたのか?」
「ミルクはもらったばかりでしょうから…オムツですかね?」
首もとに注意して抱き上げ、オムツを触ってみるが大して濡れていない。
そのまま背中をさするうちに、泣き声がおさまってきた。
「寂しかったか…夢でも見て不安になったのですかね?」
「こんな小さいのに一人前だな」
眉を潜めるディオチェスター様に、ため息をついた。
「当たり前です。一人の人間ですから」
全く…
オルティアがいなければもう少し違った反応を見せてくれるかと思ったのに。
予想通り。
街の子供に対する感覚と変わらないのだろうか?
柔らかそうなふわふわの栗色の髪の色。
ティアナ様の髪の色とも少し違う。
フェールロコノの王族は皆金髪だから、ティアナ様の家系に似たのかもしれない。
…と。
女の子が急に顔を歪めたと思ったら
「ふぇ…ふぇぇえーん」
か細い声で泣き出した!!
「おい、泣いたぞ。起きたのか?」
「ミルクはもらったばかりでしょうから…オムツですかね?」
首もとに注意して抱き上げ、オムツを触ってみるが大して濡れていない。
そのまま背中をさするうちに、泣き声がおさまってきた。
「寂しかったか…夢でも見て不安になったのですかね?」
「こんな小さいのに一人前だな」
眉を潜めるディオチェスター様に、ため息をついた。
「当たり前です。一人の人間ですから」
全く…
オルティアがいなければもう少し違った反応を見せてくれるかと思ったのに。
予想通り。
街の子供に対する感覚と変わらないのだろうか?
