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プリンス×プリンセス

第57章 傍にいてくれ…

コトが済んでしばらくして…

「で、…話って何だったんだよ?」

ディオが起き上がって、シャツを羽織ったタイミングで声をかけた。

思いっきり流されてしまったけど…

そもそも、俺を訪ねてきた理由はそれじゃなかったのか?

「ティアナが産んだ子供…」

ディオの言い方にカチンとした。

実感が沸かないのかもしれないけど、姉上一人だけの子供みたいな言い方しやがって!!

「お前の子供だろ?」

するとディオはシャツに腕を通しながら俺を振り返り

「お前は顔を見たのか?」

「いや…」

その目の色に、思わず躊躇してしまう。

「お前より先に会うのはどうかと思って」

「そうか…ならばいい」

ディオはふぅ…と息を吐いて、シャツのボタンを止めている。

それが…聞きたかった事なのか…?

「じゃあ、明日の朝一番に会いに行こう」

ベッドでうつ伏せのまま、頬杖をついてディオを見上げる。

「あの子達にテリオスおじちゃんって刷り込んでおくんだ」


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