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プリンス×プリンセス

第60章 罪と信用

咄嗟にナイフの方向へ走り…拾い上げた。

あ、武器が欲しかったんじゃないよ?

でも…こいつに拾われたら、また厄介な事になるだろうって予感もあった。

だからナイフを拾ったのは、防御みたいな感じで…

え!?

だってさぁ、ナイフ拾ったら、柄の方で持つだろ?

そして男の方を向いたら…

止めに入ったあんたに、そう見えちゃっても仕方ないだろうとは思うさ。

でも、俺は刺そうとか襲おうとか、そんなつもりは一切無かった!!

そこはハッキリさせてくれよ!

だからあんたに抑え付けられた時も抵抗しなかっただろ?

まぁ…俺としては、捕まえる相手を間違えてる!!って言いたかったんだけどさ。

あんた達が男の仲間だって分かった時に、そんなんしても無駄だろなって。

…まさか王家の関係者とは思わなかったよ。

一体何が起きてるんだ!?

一般市民にも分かるように説明してくんない?

…あ、無理?

……だろうね。

いいよ。分かってるよ。

…で?

いつ解放してくれんの?

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