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プリンス×プリンセス

第62章 お披露目会

ディオの血縁関係者がほとんどの中、関係者ファイルに載っていない人もいる。

多分、親交のある国の人だろう。

見知った顔もある中で…

「あれ?」

艶やかな銀色のロングヘアー。

もしかして、あれは…

「グレイス…?」

「ああ。あれも招待したからな」

意地悪な笑みを浮かべると、ディオはグレイスのいる所へ向かっていった。

「お…おい!」

俺もディオの後を追う。

突然のディオの登場に、周りがどよめいた。

マックスのお披露目会と言えど、皆の興味はディオに向いているのは確かで…

口々に祝辞と、会談の誘いがかかる。

それを軽くかわしながら、グレイスの前に立った。

「久しぶりだな。あの時以来か」

「ディオチェスター様。…この度はおめでとうございます」

そう言って頭を下げて…ディオの後ろにいる俺に気付いたようだ。

「もしや…ティアナ様の弟君ですか?」

「あ…ああ。エストラーザの第二王子のテリオスだ」

「初めまして。トグル王国のグレイスです」

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