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プリンス×プリンセス

第62章 お披露目会

その後…

知り合いを見つけたのか、グレイスは招待客の輪の中に紛れていった。

ディオも段取りの打ち合わせで従者に連れ出されてしまい…

行き場を失った俺は、仕方なく姉上のいる控えの間に向かう。

別に、姉上に会いたくないとかじゃないぞ!?

ただ、控えの間に行けば…

「おーい、じいじだぞー」

「あら、笑ったわ」

「本当に天使のような愛くるしさだな」

マックスを囲んで、俺の両親と兄上がデレデレになってるのが…

「もういい加減にしろよ…」

恥ずかしくて見ていられない。

「何を言うか!!初めて孫に会えたと言うのに!!」

「そうですよ、テリオス」

「お前はいつでも会えるから、この可愛さが分からないんだろう!?」

…ああ、もう!!

だからこの部屋に来たくなかったんだよ!!

「もうそろそろお披露目の時間だろ?準備はいいのか?」

気恥ずかしくて…少しつっけんどんな言い方になってしまった。

「あ…もうそんな時間か」

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