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「それがどうかしたの？」

「…いいえ。大したことではありません」

姉上はゆるゆると首を振ると、にっこり微笑んだ。

「もうすぐ会が始まります。どうぞ楽しんでいらして」

「そうだな。さ、行きましょうか」

兄上に促されて、ようやく重い腰を上げると

「そうだな。ではまた後でな」

「はい」

姉上にと言うより、マックスに向けて話している。

そんな国王に、姉上はニコニコ微笑んでいる。

孫ってそんなにいいものなのか？

その様子が恥ずかしくて見ていられないんだけど…

「あ、テリオス。あなたは残ってくれる？」

姉上に声をかけられ、内心助かったと安堵した。

だけど兄上が

「何故だ」

「少し手伝って欲しいことと…話があって」

「俺もテリオスに話がある」

いっ…!?

兄上の話なんて、説教か小言か…とにかくロクなもんじゃない!!

どうにか姉上に勝ってもらわないと!!

「もう時間もないし!!手伝いなら早くしないと!!」