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「そう…」

姉上は辛そうに顔を歪めると、マックスを抱き上げた。

「マックス。今日はルーミーの分もお祝いしましょうね」

そう話しかけると、マックスはキョトンとした顔をした。

ディオとよく似た、スカイブルーの瞳を丸くして姉上を見ていて…

「ディオにそっくりだな」

あいつはこんな無垢な表情は絶対にしないだろうけど。

そんな想像をして、思わず笑みをこぼすと

「…そうね。よく似ているわね…」

姉上の声は…何故か沈んでいて…

「姉上？」

呼び掛ければ、ハッとしたように俺を見て

「あ…何でもないわ。大丈夫よ」

にっこりと口角を上げてみせた。

ちょうどその時、扉をノックする音がして、返事をするとシルフィが姿を見せた。

「そろそろお時間ですので、移動をお願い致します」

「分かりました」

割に明るい声で返事をすると、姉上は腕の中のマックスに話しかける。

「では…行きましょうか？」