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寛いでるかと思ったら、しっかり仕事してるし。

やっぱり…

「ジュークがいないと忙しいのか？」

「そうでもない」

書類から目を離さずに答えられても…

「ルークスもそれなりに出来る奴だ」

それは分かる。

元々ジュークの右腕みたいな立場だったから、ディオの仕事に関しては熟知してるんだろう。

それに…ジュークに命じられて、潜入捜査なんかするくらいなんだ。

立ち回りの巧さや頭の回転の速さはジュークのお墨付きなんだろう、って想像はつく。

それは…そうなんだろうけど。

「そんな事が聞きたいのか？」

「あ、いや、そうじゃなくて…」

聞きたい。知りたい。

だけど…

当の本人の姉上が、「大丈夫」と言って俺に何も話してくれないのに、それをディオに聞くのって…

フェアじゃない、よな。

悩んで…口を曲げて顔をしかめていると

「なんて顔をしている？」

笑いを秘めた声に顔を上げれば、ディオが俺を見て、口元を緩めていた。