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プリンス×プリンセス

第67章 懐かしき異郷

そんな事を考えてる間に、どんどんと準備は進んでいき…

今回の旅行。

ディオに姉上、そしてマックス。

そして、俺。

外交ではないのと、トグル王国が小国であること。

行き帰りがプライベートジェットなのもあってか、従者も最小限に抑えられたようだ。

数名のSPの他には、ルークスとデュアリス、シルフィにカムリが同行する形になった。

「テリオス様、よろしくお願いします!」

メンバーが決まった後、カムリがペコリと頭を下げた。

「頼むのは俺の方だぞ?」

笑みを浮かべた俺に、カムリは眉を下げた。

「実は…他国へ赴くのが、初めてなんです」

「え?そうなんだ」

「あ、厳密に言えば、以前テリオス様を送迎したのが初めてになりますが、あれは…」

ま、確かに。

途中、果樹園に寄ったけど、あとは車を走らせていただけだし。

城に着いたのに、そのまま追い返しちゃったもんな。

「そっか。じゃあカムリも楽しもうな!」


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