
プリンス×プリンセス
第67章 懐かしき異郷
「ディオチェスター様、覚えていらっしゃいますか?」
その言葉と共に、グレイスが左手側の窓を指し示した。
外を見たディオの目が柔らかく細められる。
「ああ。この景色は変わらない。…懐かしいな」
「はい」
頷くグレイスの表情はどこか誇らしげだ。
何が見えるんだろう?
体を傾げてディオが見ているものを探すと…
「…うわ…」
無意識にこぼれた感嘆の息に、グレイスが笑みを浮かべた。
「ディオチェスター様が留学中、この場所を気に入られて」
俺達の目の前には、大きな湖が広がっている。
その湖のほとりには、睡蓮が群生していた。
青々とした葉の間からピンクの花弁が数えきれないほど咲き誇っている。
「睡蓮…綺麗に咲くのね……」
姉上も景色に見惚れている。
「これから夕方になりますので花弁が少し閉じ始めているのが残念ですけど」
「え?これで?」
肩を竦めるグレイスに驚きの声を上げた。
結構圧巻な景色なのに!
その言葉と共に、グレイスが左手側の窓を指し示した。
外を見たディオの目が柔らかく細められる。
「ああ。この景色は変わらない。…懐かしいな」
「はい」
頷くグレイスの表情はどこか誇らしげだ。
何が見えるんだろう?
体を傾げてディオが見ているものを探すと…
「…うわ…」
無意識にこぼれた感嘆の息に、グレイスが笑みを浮かべた。
「ディオチェスター様が留学中、この場所を気に入られて」
俺達の目の前には、大きな湖が広がっている。
その湖のほとりには、睡蓮が群生していた。
青々とした葉の間からピンクの花弁が数えきれないほど咲き誇っている。
「睡蓮…綺麗に咲くのね……」
姉上も景色に見惚れている。
「これから夕方になりますので花弁が少し閉じ始めているのが残念ですけど」
「え?これで?」
肩を竦めるグレイスに驚きの声を上げた。
結構圧巻な景色なのに!
