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プリンス×プリンセス

第69章 聞いておきたい事

ルークスは恐縮したように答えた後、周りを見回して

「で、では、あちらで打ち合わせをしておりますので」

手を向けた先には、デュアリスとここの従業員らしき人がいた。

「分かった」

ディオの返事に頭を下げると、急ぎ足でデュアリスの方へ向かっていってしまった。

そんな二人のやり取りに、あーあ、とため息をつく。

ルークスも頑張っているのは分かるんだけど、さ。

「何だ?」

「今更だけどさ、ジュークはすげぇ奴だったんだな、って」

一瞬、ディオの眉根にシワが寄った。

「確かに『今更』だな」

短く笑いをこぼすその顔が…

何だろう?

苦笑いとも違う、何かを隠しているみたいな…

「ジュークがいなくて、悲しいんじゃないのか?」

その、隠した感情を読み取りたい。

賭けにも似た問いに、ディオは眉を上げた。

「俺が、か?」

外れた?

……でも。

「あれから1年だろ?そろそろ気持ちの整理も着いたかな、って」

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