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プリンス×プリンセス

第70章 ピクニック

「マキシミリオン様、お散歩楽しいですね」

シルフィの呼び掛けに、ひゃはっ!と声を上げる。

反応を表してくれるのが嬉しくて、私もつられて微笑んだ。

「どこか景色のいいところでラグを広げましょう」

「そうね。…あそこはどうかしら?」

私の指示した場所で、カムリがラグを広げてくれた。

マックスをベビーカーから下ろし、ラグに座らせる。

しばらくはそのまま座っていたけど、コロンと寝転ぶとモゾモゾと這い回り…

「まぁー」

私を見て、呼び掛けてきた。

マックスは最近、少しづつ単語らしきものを話すようになってきた。

掴まり立ちも出来るし、手をとってあげれば短い距離は歩けるようになってきた。

1年の成長は目まぐるしくて…感動すら覚えてしまう。

「マックス、なあに?」

「う、う、ぴぃ」

ベビーカーに手を伸ばし、懸命に訴えてる。

「ぴぃ…あ、あれね?」

ベビーカーから黄色いぬいぐるみを取り出すと、マックスは笑い声をあげる。

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