
プリンス×プリンセス
第70章 ピクニック
首を何度も横に振り、否定をしてみせる。
そんな必死に否定しなくても。
カムリの慌てぶりに呆気に取られて…
シルフィの笑い声で我に返った。
「なっ…!シルフィ!?何で笑う…っ」
「ごめんなさい。あまりに一生懸命で、つい」
小首を曲げて、ニッコリと笑うシルフィに、カムリは顔をしかめた。
あら。
いつもニコニコしているカムリのこういう表情は珍しいわ。
おもわずその表情を追ってしまうと、私の視線に気付いたカムリが急いで取り繕うように笑みを浮かべた。
「あ、それよりも昼食ですが」
話を反らしたいのがよく分かる雰囲気を出したまま、カムリは周りを見回す。
「どこで召し上がります?テーブルがある場所を…」
「え?ここで構わないわ」
「え?」
キョトンとして聞き返すカムリを、私も小首を傾げて見つめる。
「ここで寛ぎながら食べましょう?」
ラグをポンポンと叩いて言えば、カムリはシルフィに問い掛けるような視線を送って…
そんな必死に否定しなくても。
カムリの慌てぶりに呆気に取られて…
シルフィの笑い声で我に返った。
「なっ…!シルフィ!?何で笑う…っ」
「ごめんなさい。あまりに一生懸命で、つい」
小首を曲げて、ニッコリと笑うシルフィに、カムリは顔をしかめた。
あら。
いつもニコニコしているカムリのこういう表情は珍しいわ。
おもわずその表情を追ってしまうと、私の視線に気付いたカムリが急いで取り繕うように笑みを浮かべた。
「あ、それよりも昼食ですが」
話を反らしたいのがよく分かる雰囲気を出したまま、カムリは周りを見回す。
「どこで召し上がります?テーブルがある場所を…」
「え?ここで構わないわ」
「え?」
キョトンとして聞き返すカムリを、私も小首を傾げて見つめる。
「ここで寛ぎながら食べましょう?」
ラグをポンポンと叩いて言えば、カムリはシルフィに問い掛けるような視線を送って…
