
プリンス×プリンセス
第70章 ピクニック
「それはよかったです。今、シッターに行ってる先の子も気に入っていて。子供はこういうのが好きみたいですね」
ああ、そうだったわ。
アルバイトをしていると聞いたときは驚いたけど、その仕事は彼に向いているのだろう。
「そうなの?いくつくらいの子なの?」
「一歳になったばかりだって話です」
「じゃあマックスと同じね」
同じような年齢の子供と接する機会が多ければ、扱いも上手いわけね。
「その子は男の子なの?」
「いえ。あ…えっと…」
ユーノスくんは急に視線をさ迷わせると、歯切れの悪い答えを口にした。
あら?どうしたのかしら?
すると、ユーノスくんの横で屈んでマックスを見ていたグレイス王女が立ち上がった。
「ティアナ様、ランチはお口に合いましたか?」
「え、ええ。とても美味しかったわ」
「そうですか。作ったものが喜びます」
目元を和らげているのは見てとれるのに…
銀縁の眼鏡のせいか、冷たい印象を受けてしまう。
ああ、そうだったわ。
アルバイトをしていると聞いたときは驚いたけど、その仕事は彼に向いているのだろう。
「そうなの?いくつくらいの子なの?」
「一歳になったばかりだって話です」
「じゃあマックスと同じね」
同じような年齢の子供と接する機会が多ければ、扱いも上手いわけね。
「その子は男の子なの?」
「いえ。あ…えっと…」
ユーノスくんは急に視線をさ迷わせると、歯切れの悪い答えを口にした。
あら?どうしたのかしら?
すると、ユーノスくんの横で屈んでマックスを見ていたグレイス王女が立ち上がった。
「ティアナ様、ランチはお口に合いましたか?」
「え、ええ。とても美味しかったわ」
「そうですか。作ったものが喜びます」
目元を和らげているのは見てとれるのに…
銀縁の眼鏡のせいか、冷たい印象を受けてしまう。
