
プリンス×プリンセス
第74章 あなたは誰?
「どしたの?」
とてとてと音がしそうな歩みで、マキシミリオン様に近付いていった。
「うー…」
ひとしきり暴れて気が済んだのか。
それとも、見知らぬ女の子に躊躇しているのか?
涙で濡れた目を細めて、女の子を見ている。
その顔は…不機嫌そのものだ。
でも、女の子はひるまない。
「みて。ぴっぴー」
そう言って、自分のポシェットからピンク色のヒヨコのぬいぐるみを取り出した!
お腹を触って、ぴぷぅーと鳴るのも同じ。
「ぴぃ…ぴぃちゃ!」
「どうぞ。マキシミリオン様」
差し出した僕の手から、ひったくるようにぬいぐるみを取り戻すと、女の子にそれを見せている。
「ぴぃちゃん?かわいぃねー」
「ねー」
さっきまでの不機嫌さはどこへ行ったのか。
ぴぷぅ、と音をならして2人で笑っている。
その様子にシルフィと顔を見合わせて…僕達も笑みをこぼした。
「もしかして、この子…あの家の子かな?」
ティアナ様が入っていった喫茶店を指差すと
とてとてと音がしそうな歩みで、マキシミリオン様に近付いていった。
「うー…」
ひとしきり暴れて気が済んだのか。
それとも、見知らぬ女の子に躊躇しているのか?
涙で濡れた目を細めて、女の子を見ている。
その顔は…不機嫌そのものだ。
でも、女の子はひるまない。
「みて。ぴっぴー」
そう言って、自分のポシェットからピンク色のヒヨコのぬいぐるみを取り出した!
お腹を触って、ぴぷぅーと鳴るのも同じ。
「ぴぃ…ぴぃちゃ!」
「どうぞ。マキシミリオン様」
差し出した僕の手から、ひったくるようにぬいぐるみを取り戻すと、女の子にそれを見せている。
「ぴぃちゃん?かわいぃねー」
「ねー」
さっきまでの不機嫌さはどこへ行ったのか。
ぴぷぅ、と音をならして2人で笑っている。
その様子にシルフィと顔を見合わせて…僕達も笑みをこぼした。
「もしかして、この子…あの家の子かな?」
ティアナ様が入っていった喫茶店を指差すと
