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プリンス×プリンセス

第74章 あなたは誰?

「でしょうね。ユーノス様が下さったものと同じぬいぐるみだから」

シルフィは二人をみてから首を傾げた。

「連れていった方がいいのかしら?」

「そうだな…」

だけどティアナ様が出てこないうちに行くのはどうなんだろう?

謝罪の最中に、それを遮る行動は許されないのかも…?

悩んで、答えが出なくて…シルフィと一緒に首を傾げてしまうと、かちゃりとドアの開く音がした。

「ルー?ルーちゃん?」

そして、誰かを呼ぶ声が聞こえた。

すると、女の子が元気よく返事をする。

「はーい!」

「あ!いたいた」

ほっとした声と共に現れたのは、ユーノス様だ。

「一人で外に行っちゃ駄目だよー…って」

女の子の側に僕達がいるのを認識して、少しだけ驚きの表情を浮かべている。

「遊んでくれたんですか?ありがとうございます」

そう言われて、僕はニッコリと笑う。

「こっちこそ助かりました」

マキシミリオン様のグズリを一発で解消してくれたから。

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