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プリンス×プリンセス

第75章 Caf'e&Tea-Room・Y

「何の用だ」

「貴方とお話を」

店主はクッ…と鼻で笑うと

「まさか…昼間の話の続きか?賠償でもする気になったか」

下卑な口調にルークスは顔をしかめながら

「話は私ではなく…こちらが」

どう話そうかと思っていた。

何を話せば分かり合えるのか。

だけど…

フードをぱさりと脱ぐ。

赤みがかった金髪が、少しだけ汗ばんだ肌に貼り付いていた。

それを払い、見上げれば…

店主の目が…深い緑色の瞳が、揺れた。

「テリオス様かと…」

「いつもならそうです」

あの後――

乗馬から戻ってきたディオとテリオスに、今日の顛末を話したら…

テリオスは心底驚いていて、今にも乗り込みそうな勢いだった。

「いつもは…あの子が矢面に立ってくれるけど」

震えそうになる手を両手で握り締めて、目の前の人を見つめる。

「私は…知らなくてはいけない。あなたが何をしていたのか」

あれから、あなたが何を考えていたのか…

「教えて?…ジューク」

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