
プリンス×プリンセス
第78章 柔らかな温もり
逃亡用の車?
初耳な話に目を見開いてルークスの話を聞く。
「それが車から離れようとしたら泣き出すし、ミルクを飲ませてオムツ替えてるうちに待ち合わせの時間になって」
ルークスは畳み掛けるように早口で告げると、少しだけ肩をすくめる仕草をしてみせた。
「連れていかざるを得なかったみたいです」
それを聞いて、ジュークを窺い見る。
本当なの…?
するとジュークはしかめ面を浮かべ、ルークスを睨み
「お前は多くを語りすぎる」
苦々しげに呟く声が、真実だと物語っていた。
本来はルーミーを取り引きの材料にするつもりではなかったのね。
それが、ルーミーのお世話をしているうちに……
ふと、その光景を想像してしまった。
大きな体で小さな赤ん坊を抱き上げてあやしたり、哺乳瓶でミルクを飲ませたり…
さすがのジュークでも、慣れないうちは困り顔を浮かべたのではないかしら?
そう思ったら、笑いが込み上げてきて…
クスッと笑いをこぼしたら、ジュークがびくりと肩を揺らした。
初耳な話に目を見開いてルークスの話を聞く。
「それが車から離れようとしたら泣き出すし、ミルクを飲ませてオムツ替えてるうちに待ち合わせの時間になって」
ルークスは畳み掛けるように早口で告げると、少しだけ肩をすくめる仕草をしてみせた。
「連れていかざるを得なかったみたいです」
それを聞いて、ジュークを窺い見る。
本当なの…?
するとジュークはしかめ面を浮かべ、ルークスを睨み
「お前は多くを語りすぎる」
苦々しげに呟く声が、真実だと物語っていた。
本来はルーミーを取り引きの材料にするつもりではなかったのね。
それが、ルーミーのお世話をしているうちに……
ふと、その光景を想像してしまった。
大きな体で小さな赤ん坊を抱き上げてあやしたり、哺乳瓶でミルクを飲ませたり…
さすがのジュークでも、慣れないうちは困り顔を浮かべたのではないかしら?
そう思ったら、笑いが込み上げてきて…
クスッと笑いをこぼしたら、ジュークがびくりと肩を揺らした。
