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蒼い月の下で

第1章 蒼の旋律


“永遠の夜”を意味するエテルネル。



この都市を覆う夜色の空は永遠に変わらない。この名が、ある限り。



「エテルネル、どうしてこの都市をオレに遺したんだ。お前が生きていてくれた方がオレは……」



“僕は吸血鬼の中でも短命な方だ。だから、レインにすべて託そう”



真紅の薔薇が咲き乱れる庭園。エテルネルがいつもいた場所。



そこで、告げられた。



“レイン・ブルーメルシェ。真実(ほんとう)の意味で、この都市を導いてくれ。僕の代わりに”



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