アイツまで徒歩5分
第5章 車は、急には止まれない!
「そんなに時間たってないし、取りに戻ります!
ここで失礼していいっすか?」
綾瀬チーフは、呆れた顔で笑い手を振る…
「では、ここで!
チーフは、気をつけて帰ってくださいね?
見た目、いい女なんですから!」
俺の言葉にチーフは、少し怒り気味に軽めにパンチを俺に向ける!!
「見た目、女で間違えられて来た俺を見くびるなよ?!
ボクシング、合気道、柔道、剣道、カポエラにカバティ!!ほぼプロなみの腕前!
痴漢、強姦、引ったくり等々…警察に何度も引き渡してるから!」
「カバティ…なんすかそれ?」
「Wikipediaで調べなさい!」
俺達は、笑いながらその場で別れた…
綾瀬チーフの背中が見えなくなるまで見送り…
俺は、来た道を引き返した――――…