アイツまで徒歩5分
第5章 車は、急には止まれない!
「ちょっと!?陣ヶ岡さん!何で!?え?」
慌てる最知に―――――…
「んっ!!んん――///」
俺は、キスをした――――…
タクシーの運転手は後部座席の予想外のキスシーンに戸惑っているにちがいない!!
だが…ど〜でもいい…
俺の知らない男に大人しく抱かれている最知の記憶を…今すぐ…
消し去りたい!!
「じっ…んっン…!がっ…ぁおか…さんん、ん、」
「うるさい……黙ってろ!」
苦しがる最知に…唇を深く……
舌も絡ませ……奪う様に…
キスをする…
最知を……取られたくない…
俺の頭はそれに支配されていた…
「最知――――…最知…」
「んっ!んぁ…んっ!!」
クソ…色っぽく苦しむなバカやろ!!
クチュクチュ…チュプ!!
唾液が口端から溢れ最知の首に流れる…
ネクタイも…
ワイシャツも緩められて……
あの男に開けられたのか?
首筋が解放されている―――…
「キス―――…マーク?」
唾液が伝う首筋に…赤く浮き彫りになる…アザ…
紛れもない…キスマーク…
クソ!クソ!あの野郎!!
俺は、嫉妬に狂いながら…最知の唇を何度も何度も…求めた!!