アイツまで徒歩5分
第5章 車は、急には止まれない!
チキショー!!
俺は、叫びながら走った―――――が…
体力がない人間がいくらダッシュかましたところで…
早く走れるわけなく……
「最知!待てって!!」
と、呆気なく陣ヶ岡さんに追い付かれました……
タクシーに支払いをして、カバンを持って先に走った俺に追い付くって……
陣ヶ岡さん……運動神経いいんだ…
もしくは、俺がマックスヘタレか…だよな…
「―――――…最知…そのキスマーク…本当に俺が?」
ムカ!!まだ言うか!!
「あ〜もう!そうですよ!一昨日!オカママの店で!!陣ヶ岡さんが…俺に付けたんじゃないですか!」
「―――――…///ぇ…あっ!!付けたかも!!え?最知、覚えてるのか?」
あ〜〜〜〜〜〜〜〜…
墓穴掘った〜……
でも……それすら陣ヶ岡さんにとって当たり前の事なら!!
ど〜でもいい事なんじゃないか?