アイツまで徒歩5分
第5章 車は、急には止まれない!
大満足の俺は、足取り軽やかにアパートまで最知を運ぶ!
このまま、同じ部屋に帰りたい所だが……
明日には記憶無いパターンだよな…これ…
“もう…一回”のおねだり…
素でもらえる日は来るのだろうか…
と――――…そんな事を考えながら最知と俺のアパートの玄関先まで来る―――…
「――――…随分…遅かっかですね」
最知の玄関前に…睨みを効かせた男が立っていた―――…
「お前……」
「さっきは、ど〜も…」
最知を抱き締めていた男――…
「――――…結羽を拉致して…こんなになるまで酒を飲ませたんですか?」
言い返せないが……何だ?この男…
「結羽をここまで送ってくださってありがとうございます。後は、俺がやりますから…帰ってください」
フラつく最知を抱き抱え…部屋の鍵をあげるその男は…俺をにらみ続けている…
「―――あのキスマーク貴方ですか?
結羽は…ノーマルです……
期待しない方がいいですよ―――…」
こいつ――――――…