アイツまで徒歩5分
第6章 昨日の友は今日の何?!
「結羽――――…ごめんな?」
一関は、俺の手首をギュと握り…引き寄せ――――…
手の甲に唇を当てた…
「――――…一関?」
お?手の甲にキスって…何か王族みたいじゃん!?
でも、そんなに…一関が気に病む事じゃないのに…
「ん、一関…大丈夫だったから…気にすんな?
時間もあるし…歩いて会社まで行くよ
一関は、タクシーで家まで帰ればいい…
遅番でも仕事有るわけだし…な?」
一関は、俺の手から唇を離すとコクンと頷いた…
「…ごめん――――…」
俺と一関は……
その場で別れた――――――…
何か……
一関に…悪い事をしてしまった気分になった…