アイツまで徒歩5分
第1章 新たな門出に落とし穴!
俺が、陣ヶ岡さんとにらめっこをしている間に…
小泉は、陣ヶ岡さんの蕎麦をテーブルに運ぶ
「あっ!悪いね〜え〜っと…」
「あ、はい!!賃貸管理課の小泉です!最知とは同期です!よろしくお願いいたします!」
小泉は、陣ヶ岡さんに元気よく頭を下げヘラヘラ笑っている…
「最知は、ラッキーな奴だなぁ〜!陣ヶ岡さんの下で仕事が出来るなんて!
最初は、“MRインテリア”って何課も解ってなかったくせに!!」
げっ!!こ…小泉の奴!何てことを!!
「へぇ〜…最知…そうだったんだ〜
ど〜りで…俺にリスペクトが無い訳だ」
陣ヶ岡さんの目が…シラケる様に俺を見ている…
「あ…いや……リスペクトって…仕事の件に関しては尊敬してますよ!!」
人間的には!!出だし最悪だったのだ、リスペクト出来るか!!
「仕事…は?…おいおい…最知〜…まるで私生活は、尊敬出来ないみたいな言い回しだなぁ〜……ん?」
「―――…いや…そんな事は…」