アイツまで徒歩5分
第7章 目覚めた所は崖の上!!
――――――――――……
最知は、俺から奪うように荷物を取ると部屋に入った…
「――――…どう言うつもりですか?」
お〜…朝から眼力を飛ばすなぁ…デキスギの癖に…
しかし…スーツ姿のデキスギ君…モテるだろ〜に…
あんな鈍感に惚れてしまうとか……色々とお察しします…
でもな―――――…
「――――…甘やかすな…
アイツは…そんなに弱い奴じゃないだろ?
ま…そんなの口実なんだろうけど―――――…
俺が…嫌だから……特に今日はな―――――…」
はぁ?と、デキスギ一関は、俺を睨む―――――…
「何で――…今日は?明日ならいいのかよ!!」
デキスギ君だなぁ…素直でいい奴だよ…本当に…
「まっ…明日だからOKって訳じゃね〜よ?例えばの話だよ…
それに…
今日は嫌だっつ〜のは――…
最知に交際申し込んだんだよ―――…しかも、今日!
だからさ…今日ぐらい…俺を意識してもらいたいって訳…」