アイツまで徒歩5分
第7章 目覚めた所は崖の上!!
デキスギ一関の目が更に開く――――――…
と…同時に最知の部屋の玄関が開く!!
「すみません!待たせました…行きましょう?陣ヶ岡さん?!」
最知は、俺と電車で通勤することを選んだ――――…
「一関、わざわざ来てくれたのに悪いけど…俺、電車で行くな?
定期もあるし…それに、アレくらいでビビってらんないって!
しかも、この時間帯にでたら満員電車は避けられるんだぜ?」
最知は、デキスギ君の睨むような…苦しい表情に気がつかないまま、大丈夫だから…と、車での送迎を断る――――…
俺は、最知に意識させる事に成功したが…
デキスギ一関は、最知のなかで“親友”カテゴリーから抜け出せていない――――…
「あっ、なら……こんど晩飯…一緒に食わないか?
後で――――…連絡する…」
…こいつも…動くか―――…
カテゴリーから出る覚悟…
こいつには出来るだろうか……
「ん?いいよ?連絡待ってるから!一関!気をつけて会社行けよ?」
最知は、ニコニコしながら…デキスギ一関に手を振る…