アイツまで徒歩5分
第7章 目覚めた所は崖の上!!
「ぷはぁ〜!食った、食った!!」
久しぶりのトンカツ!!エネルギー補給したって感じだ!!
車じゃないと、都心から離れた場所にこれないから一関には、感謝だな!
「サンキュー一関!」
車に戻り来た道を引き返す――――…
が…
来た道ではない気がする――…
「結羽…少し遠回りしていいか?」
「ん?別にいいよ?」
どこかに寄り道かな?と思いながら俺は、流れる景色を見る―――――…
しばらく進むと…
ある場所で一関は、車を停めた…
「一関…ここ〜…凄いな!」
「ああ…結羽にここの夜景を見せたかったんだ…」
一関が車を停めた場所は、工場の夜景が一望できる高台…
目の前には、煙突やクレーンがナイト営業のために明かりを灯しているだけなのに…
鉄筋の柱や煙突からの煙を幻想的に浮かび上がらせている…