
アイツまで徒歩5分
第7章 目覚めた所は崖の上!!
「―――――…もしもし…」
「――――…誰だ…」
受話器から聞こえてきたのは…
最知の声じゃないと…すぐにわかった…
…背筋が……ゾクリとした…
聞き覚えのある声―――…
「―――――…デキスギか?」
何で…デキスギ一関が…
最知の携帯から俺に電話してるんだ―――――…?
「――――――…結羽…あんたの所に行ってないか…?」
ピリッとした空気が…
受話器越しにも…解った…
「何で…そんな事聞くんだ…
お前……最知に何をした?」
「――――――…俺…
結羽に―――――…
とんでもない事を―――……」
「何をした―――…」
沈黙が俺の苛立ちを増幅させる…
