アイツまで徒歩5分
第8章 自分の事は自分が一番…
「――――ぁ…おはよう」
「おぉぉぉ…おはよう…ございます」
陣ヶ岡さんが!起きた?!
俺は、当たり前の様に抱き締める陣ヶ岡さんに…ど〜したらいいか戸惑う――――…
「最知…体は、大丈夫か?」
体――――――…
「大丈夫……ですかね?」
「いや、聞いてんの俺なんだけど……」
陣ヶ岡さんは、俺の頬を手の甲で撫でながら…本当に心配そうに覗きこむ…
「最知――――…少し熱があるな…
……今日は、会社は休め…チーフには、俺から連絡しとくから」
頬を撫でた陣ヶ岡さんは、ゆっくり体を起こした―――…
「えっ―――…熱?
だ、大丈夫です!だって――…今日は、仕事が…」
スケジュールを調節した俺だから解る事だが、仕事は立て込んでいる!!
「熱もだけど…体…痛いんだろ?無理するな…」
「大丈夫ですよ!!あれしきで―――――――…!
アレ…ごときで…休みたくない」
体は、あちこち痛い…
でも―――――――――…
「―――…仕事をしている方が……
昨日の事を考えない……だから…」
まだ、頭が整理できない!
消化できない!!
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