アイツまで徒歩5分
第2章 勘違いは後々響く
「陣ヶ岡さん!すみません!!すぐに出れば間に合いますよね?
ここは、後で片付けますから!!」
俺は、陣ヶ岡さんの腕を掴み!オフィスに戻る!!
今日の打ち合わせは、新しいクライアント!!
遅刻だけは避けなければ!
印象が悪くなり、信用されなくなる!!
「お…おい!最知、慌てるな!!」
「あ、慌てますよ!!
遅刻なんてしたら…相手に失礼だし!!
陣ヶ岡さんの印象が悪くなるじゃないですか!」
「っ!///さ…最知!」
俺は、デスクに纏めてあった資料を鞄に詰め!!
待ち合わせ場所に向かった!!
くそ〜〜〜〜!!一週間も前から段取りを組んでいた件だったのに!!
俺は、腕時計をなんども確認して!!どんどん焦っていく!
「最知!落ち着け!!」
「すぐ!タクシー拾いますから!!」
俺は、陣ヶ岡さんの腕をつかんだまま!!
更に手に力をいれる!!
「最知!!大丈夫だ!落ち着け!」
俺は、一喝され!我に返る……
「最知、落ち着け!!
大丈夫だ、まだ時間はある…
深呼吸しろ――――――…」
陣ヶ岡さんは、自分を掴む俺の手に…手を重ね…
ゆっくり指を開く手伝いをしてくれた…
指は緊張でガッチリ固まり…
陣ヶ岡さんを掴んでいた……
「…じ…陣ヶ岡さん……だって…」
「俺が、大丈夫って言ってるんだ…大丈夫だ」