アイツまで徒歩5分
第9章 どちらかと言えば……?
「――――こんにちは、陣ヶ岡さん?」
俺達は、名前を呼ばれ振り替える
すると…そこには、めちゃくちゃ綺麗な女の人が立っていた…
「あっ――――///あっ、え〜///」
「どうも、初めまして陣ヶ岡です」
テンパる俺を…スッとフォローするかの様に先に陣ヶ岡さんが女性に挨拶をした――――…
「初めまして、優木 そよ子(ユウキソヨコ)です」
彼女は、手にバイオリン?のようなケースを抱え深くお辞儀をした…
背筋もピンと伸び……
立っているだけでも凛々しく美しかった…
「こちらこそ…よろしくお願いします――――っと…」
「“そよ子”と、お呼びください…“優木”と呼ぶと…父が頭をよぎるでしょ?」
そよ子さんは、優木常務の娘さんだ……
確かに“優木さん”とは、呼び難い…
「そうですね…そよ子さんありがとうございます」
陣ヶ岡さんが微笑みながら、彼女の差し出した手を取り握手をする―――――…
良くあるビジネスアクションの握手だが――――…
美男美女がそれをやると…絵になる―――――…
それと同時に…
チクリと胸が痛くなる…