アイツまで徒歩5分
第9章 どちらかと言えば……?
先に脱衣徐に行き…濡れた衣服を洗濯機に突っ込む…
最知のも一緒に入れ……
――――…まだ…脱いでないよ…
「最知?脱ぎにくいなら、脱がしてやるか?」
「///大丈夫です!!それより!何か着るの貸してくださいよ!!」
「え〜?俺は、全裸の最知がいいのに〜」
からかうと、最知はもっと顔を赤くしてあわてふためく!!
「やっ///嫌ですよ!!つーか、脱ぐから見るな!!」
ムキになるそんな態度が新鮮…
俺は、濡れた体を拭きながら…寝室に服を取りに行く…
―――――…と…
寝室に…少しだけ…ミントの香りがした…
「―――…この微かな香りで嫉妬してくれるなんてな…
マジで可愛いヤツ―――…」
臭いは記憶より強く記憶に残ると言うが…
その記憶から…
俺を選んでくれたのかな…
無意識で…この香りを嫌悪する最知が愛おしい―――…
体も…心も…全て俺に向いてくれたと…思っていいのかな?
自惚れかな?
また―――――…勘違いして…
いや――――…最知は、違う…
アイツとは違う…